インドネシアの首都・ジャカルタを訪れる際、ほぼすべての場合に玄関口であるスカルノハッタ国際空港に空路で到着します
ジャカルタの場合、空港が市街まで距離があるんですが、一般的にタクシー(ほぼ一択でブルーバード・タクシー)が利用され、渋滞にはまるととんでもなく時間がかかります
バスもあり安いですが、さらに時間が掛かるでしょう
そんなジャカルタにおいて、空港と市街を結ぶ鉄道が2017年12月に開業しました
初期はいろいろトラブルもあったようですが、その後はかなり安定したようなので、2018年11月にジャカルタを訪問した際に利用してきました
これから数回に分けて記事にしていきますが、まずはレールリンクの概要です
目次/Contents
レールリンクの路線
レールリンクの路線は上図のようになります
Soekarno-Hatta Airport(スカルノハッタ空港)駅から、空港線の分岐駅であるBatu Ceper駅に停車し、そこからコミューターの路線に乗り入れ、途中駅を通過し、Duri駅に停車(私が利用した際は運転停車のみでしたが、その後旅客扱いを開始した模様)し進行方向を逆に変え、ジャカルタ中心部のBNI City駅(Sudirman Baru駅という表記もあり)まで、所要時間は45分
だいたい30分おきに運転されており、そのうちの1日4本は、さらにその先のBekasiまで延長運転を行っているようです
上図ではManggarai駅も停車駅に描かれているんですが、終点BNI Cityで全員降ろされますので、Bekasiまで行く列車がManggaraiに停まるのかどうかは未確認です
※追記 Manggaraiがリノベーション中のため、暫定的にBNI Cityが終点との記載がWikipediaにありましたが、詳細は不明
この辺の適当な感じは、インドネシアだなと 笑
逆に市街から空港に向かう場合は、BNI City始発で空港まで運転されています
市街に向かった際は、終点BNI City駅で降ろされてしまいますが、駅からジャカルタ市街の目的地に行く場合の交通手段は結局タクシーか、徒歩で移動してトランスジャカルタやバスになりますので、初訪問だったりジャカルタに慣れていないと少しキツイかもしれません
その際は、空港からブルーバードタクシーの方が無難かも
しかし、BNI City駅の近くで間もなく開業する予定のMRTの駅(Dukuh Atas駅)も作っていますので、開業後は便利になるかもしれませんね
また、市街側に加えて空港側も難があり、スカルノハッタ国際空港のターミナルとレールリンクの駅とのアクセスも、スカイトレインに乗って移動しなければなりません
料金は片道IDR 70K(70,000ルピア)
料金は、空港から市街までIDR 70K(70,000ルピア≒540円)とタクシーのだいたい半分以下です
注意点は、券売機で現金が使えないためクレジットカードが必須なこと
※APPでの事前購入や、窓口でプリペイドカードを買い、それを使って券売機でチケットを買うという方法もあるようですが、今回利用せず詳細は不明でした
私のインドネシア人の友人も、「あ、あのクレジットカードじゃないと乗れないやつね」と言ってました
このあたりも、車内が空いている一因となっているのかもしれません
まとめ
ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港のアクセスは、今までタクシー・バスなど渋滞に巻き込まれる可能性があり、時間が読めない手段しかありませんでした
そんなところに鉄道が開通したのは画期的です
利用した感じ、概ね定刻で運行されているようでしたので、利用価値はあると感じました
課題は、BNI City駅での他の交通機関への乗継、スカルノハッタ国際空港のターミナルと駅の間のアクセスでしょうか
また、頻繁に通勤電車(日本からの中古車両)などが行き交うコミューター路線の本線上にレールリンク専用の駅を作ってしまったという日本的な感覚からすると謎な設計だったりと、ツッコミどころも満載でしたので、そのあたりも含めて続きの記事で書いていきます
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